Welcome to the Jungle/Guns N’ Roses 奏法解説。

標準

ギター教室の福原です。

以下で配信中の Guns N’ Roses「Welcome to the Jungle」のギター奏法解説となります。

さまざまなバージョンがありますが、これはアルバム「Appetite for Destruction」に収録されている内容になりますので注意してください。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Welcome to the Jungle/ギタースコア(TAB譜)

Welcome to the Jungle/バンドスコア(TAB譜)


難易度

他の曲はこちらから。


この曲はデビューアルバムに収録されていて発売後すぐにシングルカット、バンドのブレイクのきっかけにもなった重要な曲だったようですね。

概要

元を辿ればブルース派生のロックンロールナンバーというイメージですが、意外にもコード進行は転調も多くギターソロ中にもスケールチェンジしたりと作り込まれている印象です。


全弦半音下げチューニングで演奏します。

6弦から
E♭,A♭,D♭,G♭,B♭,E♭,
または
D#,G#,C#,F#,A#,D#

バッキングパート

主に「E. Guitar 1」「E. Guitar 2」がバッキングパートでほぼ同内容、若干のボイシングの違いやニュアンスの違う弾き方で変化があり、スコアに細かく表記しました。片方でオブリが挿入される箇所もあります。音源上で厚みを増す目的として、同じフレーズの2本のギターサウンドを左右に振り分けるステレオダブリングに近いアプローチです。

ブリッジミュートする箇所は五線譜側に「・」印で細かく表記されています。スタッカートの意味ではないので注意してください。

※)ブリッジミュート
弦が架かっているブリッジ付け根付近に右手側面を当てながらピッキングする奏法

ソロパート

「E」セクションのE.G.3がソロパートです。キーがE♭に転調し、E♭7の3,7度のみを使ったボイシングの和音と、1,3度のみを使ったボイシングの和音、それとE♭ブルース(マイナー)ペンタトニックスケールで構築されています。

コードトーンのM.3rdと♭5thのブルーノートが含まれていて非常にブルージー。フレーズを覚えるコツとミスタッチを防ぐコツは、使用するスケールのポジションを把握しておくことがひとつの要素です。


「I」セクションのソロパートは「E♭ブルースペンタトニックスケール」でチョーキングを多用します。1音と半音のチョーキングを使い分けます。

84小節目から「E♭メジャーペンタトニックスケール」にチェンジ。90小節目から再び「E♭ブルースペンタトニックスケール」に戻ります。87小節のラストのダブルチョーキングは2弦のみ押し上げますので要注意。このようにチョーキング後に和音となるものを「ハーモナイズド・チョーキング」と呼びますので、チョーキング不足がないようにしっかりと上げ切ること。

ソロパート全体的にチョーキングのバリエーションが多く、上げた状態でピッキング→リリースするダウンチョーキング、1/4チョーキング(クウォーターチョーキング)1/2チョーキング(半音チョーキング)など正確な音程を得るのはもちろん、ニュアンスもよく聞いて練習してください。


サウンドメイクについて

レスポールにマーシャルサウンド、もしくはハム搭載のギターで、ペダルで歪みを作るならBOSSのOD-3やML-2あたりならクリーンなアンプでも十分歪んでくれると思います。ギターのボリュームコントロールを下げるとクランチサウンドになる程度のGain量を心がけて、ソロパートにはブースターで音量アップ、ギターのボリューム操作も合わせて使いこなしたいですね。


もし記事コメント頂けましたら詳しくアドバイスしますのでお気軽に♫

今回の練習曲のスコアは以下のリンク先で購入出来ます。

Welcome to the Jungle/ギタースコア(TAB譜)

京都のギタースクールです。

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