こんにちは!ギター教室の千晃です。
こんなん作りました。
一言でいうとリバーブボックスです♪
空間系エフェクター各種の回路図を元にクローンを作って1台に収めたようなシンプルなものです。
近年小型のアナログマルチエフェクターがいくつかリリースされていて、空間系だけのモデルはまだないようなので作ってみました。
まぁまず誰もマネしないと思いますが、ざっくりとレシピを公開しておきますね♪
仕様と機能設計
- 空間系エフェクト4種。(コーラス、ディレイ、リバーブ、トレモロ)
- バッファon-offスイッチ
- ALLバイパススイッチ(バッファ以外の)
- Chainスイッチ(ディレイ⇄リバーブの接続順を入れ替える)
- 基板はコネクタで脱着式。
小さい筐体に基板が大きい空間エフェクターをどうやって収めるか、が課題です。
デジタルマルチエフェクターはそれはそれで便利ではありますがアナログにこだわってます。
外観設計
アルミケース加工専門の工場から取り寄せたスイッチャー型ケースです。
縦70mm、横330mm、高さ37mm、傾斜付き
このサイズを元に設計図を書きました。
実寸大の画像イメージを並べて確認しています。
空間系のアナログエフェクターは特に部品点数が多いものばかりなので、普通に作ると収まらない。
各サーキットのレイアウトを書き直して縮小するのが前提です。場合によっては基板を2つに切り離したりもします。
それで選定した組み合わせが、
・バッファ→klon Buffer
・コーラス→BOSS/CE-2
・ディレイ→Mad Professer/DEEP BLUE DELAY
・リバーブ→Wamplar/faux spring reverb
・トレモロ→4ms/tremulus lune
最前段にバッファーをかますので、これらは全てスルーバイパス仕様で製作します。
バッファー回路は何種類も試作したのですが中々納得いくのがなくて、
とりあえずKLON CENTAURに使用されているものを採用します。
リバーブとコーラスは小さく作れるようなのがほとんどなくて困る。
この「faux spring reverb」というモデルは基板と別でこんなモジュールを使用します。下の四角いやつ。
でっかくて場所を取るけどその代わり少ない部品で作れます。
改造、モディファイなど
それぞれ追加機能を増設しています。
・ディレイにLevel調整追加
・トレモロはSYMとGAIN追加。
・コーラスにはエフェクトLevel、deepスイッチ、vibratoスイッチを増設。
リバーブはそのまま。
ケースの加工と塗装とラベル貼り
設計図を等倍で紙にプリントして台紙にし、電動ドライバーで穴空け。
ポットはすべてミニチュアサイズです。
余白がほとんどないのでズレたら大変。正確に穴あけします。
塗装は楽しいです。クリアコートを吹いては磨いて。
白文字デカールを作るのは何気に困難。
下の赤いやつは同時に作っていた別バージョン。次回の記事で紹介するかもです。
配線や信号のルーティング
スイッチ4個は3PDTを使った各エフェクターのon-offスイッチ。一番右のは4PDTを使ったALLバイパススイッチ。
バッファを除く全エフェクトをスルーしてアウトプットへ出力されます。※後で気がつきましたがALLバイパスも3PDTで実現できますね。
複数エフェクトを同時オンしたい時、またはオフしたい時に便利なので必須です。
それとチェインスイッチについて、
エフェクターの接続順はある程度決まりがあって、ディレイとリバーブはどちらが前でも後ろでもまぁOK。
なのでその2つをワンタッチで入れ替えられるように、3PDTスイッチを使って配線を考えてみました。
個々のサーキットをコネクタを使って脱着出来るようにしていて、メンテナンスしやすくなっています。
基板をまるごと入れ替えることもできます。
電源について
電池駆動はさせず、というかスペース的に無理、アダプターでのみ供給します。消費電流も測ってみました。
最大でも123mAくらい。
これだとBOSSのPSA-100でもいけるし、他のエフェクトやチューナーにも供給出来そうです。僕は1spot使ってます。
ケースの配線が終わって、各エフェクトのサーキットをコネクタに差し込めば完成!
これは途中写真に写っていた赤いver.のと2台連結して使うことを想定しています。
完成したら何か弾いた動画を用意しようと考えているところ。
ライブでもセッティングが楽になるし。楽しみですねー♫
ではこの辺で!
追記:バージョンアップモデル作成しました→「自作!マルチエフェクターver2。」