自作!マルチエフェクターver2 。(サウンドサンプル付き)

標準

こんばんは!ギター教室の千晃です

去年作ったやつ

去年の夏は空間系マルチエフェクターを作っていたのですが、今年の夏はバージョンアップモデルを作りました。

サウンドサンプルを録ったので一番下で聴けます。
以前の記事はこちら→アナログマルチ製作レシピとか(空間系)


主な変更点はコーラス、ディレイ、リバーブが新回路、トレモロはブースターにも変身するスイッチを追加。トゥルーバイパスで悩みのタネになるポップノイズが軽減されサイズダウンもしました。とても薄くて軽量。ポップノイズとはオンオフ時に出るバチッという切替ノイズのこと。

コーラス段には以前CE-2の自作回路を入れていたんですが、どうも高域のヌケが足りないんですね。バイパス音との音色差があって使いづらい。CE-2製品版はBOSSの定番バッファード仕様であり、それをトゥルーバイパス仕様にした弊害かと思っています。

なので今回は「Small Clone」の自作回路に変更。違和感なく使いやすくなりました。

wet音のみ出力するビブラートスイッチ、wet音に掛かるハイパスフィルターの効き具合を切り替えるdeepスイッチを追加しています。簡単に言うとローカットスイッチ。

MN3007

MN3007

そうそう、アナログコーラス製作で一番困るのが廃盤部品の調達。「MN3007」というBBD素子が生産完了していて毎度入手困難!ヤフオクで手に入れました。

ディレイはEQDの「Disaster Transport Jr.」というモデルの自作回路です。※のちにDeep Blue Delayと入れ替えました。

リバーブには同メーカーの「Ghost Echo」というモデルの自作回路。


ところでこの筐体アルミケース、実は前作製作当初に特注したもので自分で設計したにも関わらず重大なミスがあり断念し長らく未使用になっていたものです。

ミスというのが薄すぎてスイッチがはみ出してしまい裏蓋が閉まらないという・・・傾斜を付けたせいでスイッチ部分の高さがないのです。

背の低いスイッチをいくら探しても見つからず、未解決のまま結局一回り大きいサイズのケースを発注し直しました。時を経て今回はそれが解決したということ。

通常、トゥルーバイパス仕様のエフェクターには9pinの3PDTスイッチを使用するのが主流ですが、このスイッチでは最小サイズでも背が高くて使用不可。こんなのです↓

右の方が少し小さい

なので6pinのDPDTスイッチのデータシートをチェック。ほんの少し小さいじゃないか!ギリギリいけそう。

このスイッチを使うとなると他のバイパス方法が必要で、バッファードバイパスやミレニアムバイパス等がありますが追加部品が増えるのは困る。

結局なにを行ったかと言うと、オプティカルバイパス。コンデンサとオプトカプラのたった2つで作れるという情報を海外の掲示板で発見しました。なぜか日本では情報が少なかったです。というか皆無。海外だと基板とスイッチがセットの実装済みで販売されてます。しかもポップノイズが少ないということ。

試してみる!早速壁にぶち当たる。

h11f1

「h11f1」という型のオプトカプラが既に廃盤・・。

手に入れにくかったですがどうにか調達し、組み上げてテスト。

完全なトゥルーバイパスではないようで、エフェクトスルー時は機械スイッチ側の接点でトゥルーバイパス、もう一方のセンド側はこの素子を通過して700Ωほどの抵抗があるようです。しかしポップノイズは激減!

スイッチ部分はこれで解決しました。


基板製作

前作はユニバーサル基板を使った手配線仕様だったのですが(あり得ない)あまりにも手間暇のかかる工法なので今回はプリント基板のレイアウトから製作。ケースに収まるように緻密にレイアウトするのですが、めちゃくちゃ時間かかります。パーツのサイズも考慮。決まったら紙にプリントしてサイズチェック。


基板用の画像データを作って専用のフィルムにプリントアウト、それを感光基板にあてがって蛍光灯で露光、溶剤に漬けると黒塗りの部分を残して銅箔が溶けてくれるとう、ざっくりとそういうもの。データ作成と基板の穴あけが面倒ですが、手配線に比べればなんてことない笑


あんまり中身は見られたくないんですがこんな感じ。計算した通りではあるもののギッシリ、基板はこれ以上小さく出来ない。


完成

そして完成!こんなデザイン。クロックノイズもなく完璧に動作してます。これで大抵のライブは乗り切れます♪

以下、サウンドサンプルです。後にディレイをタップテンポ仕様に改良したのでスイッチ増えました。その記事はまた次回書こうかと思います。

→続、タップテンポ増設の記事です。


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