Hotel California/The Eagles 奏法解説。

標準

ギター教室の福原です。

以下で配信中のThe Eagles「Hotel California」のギター奏法解説となります。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Hotel California/ギタースコア(TAB譜)


難易度

他の曲はこちらから。


説明不要の不朽の名曲ですね。現在でもこの曲が弾きたいという人たちがたくさんいるようです。
歌詞の意味は深く、当時のカリフォルニアの社会事情を歌ったようであからさまに書けなかったんだと思います。どこか郷愁的でもあり哀しい歌ですね。

概要

アコースティックギター、エレキギター×4で採譜しました。特にエレキギターのオーバーダビングが多く、ハーモニーの形成とオブリガードまですべてギターで構築されています。また後半ギターソロパートは作り込まれており、基本的なロックギターテクニックをすべて習得することが出来ます。


アコギパート

アコースティックギターパートのみ「カポ7」で演奏します。

アルペジオの際、左手の運指はタブ譜を番号順に追っかけるように押さえながら弾くのではなく、コードチェンジのタイミングでコードフォームを押さえ込んでからアルペジオで弾きます。
「A.G.」パートには特別にカポ使用後のコードネームで表記してありますのでチェックしてみてください。そのコードの基本的なフォームでほぼ弾き切ることが出来ます。

また、音源通りに採譜したためアルペジオパターンに規則感がありません。上記のようにコードフォームさえ守っていれば多少の弦の弾き間違いは問題ありませんので、ある程度統一させて弾くと良いでしょう。


エレキギターパート

主にオブリを弾くパートとロングトーンで和音を形成しているパート、カッティングでリズムを刻んでいるパートに分かれています。この8分の裏拍でリズムを刻んでいるパートだけは譜面上省略しています。

「E」セクションの「E.G 4」は2声表記になっており、上下の声部に分かれてもう一本のギターで弾かれています。

「I」セクション以降のギターソロは、2本のギターで掛け合いながら交互に演奏されています。
使用スケールは6弦ルートポジションの「Dメジャーペンタトニックスケール」で、少しだけコードトーンに合わせてスケール構成外の音があります。

チョーキングの速度や上げ幅(全音、半音、1音半)に注意して、正確に音程をとることが重要です。時々出てくる「1/4」表記のクウォーターチョーキングも見過ごさないように。


この曲で時々見られるのがE.G 4の91小節目等の「chop」。チョッピングとも呼ばれますが、譜面に書かれることも少ないので見慣れないかもしれませんね。

あらかじめ低音弦をミュートしておき、ダウンのスウィープピッキングの要領で弾きおろして目的の音をヒットします。

ミュートは左手・右手どちらでも出来ますが、余分な音が鳴っては困るので両手ともに掛けるといいでしょう。アクセントになり力強い印象を与えます。
これはブルースでは特によく使われるテクニックのひとつです。


「L」セクションからはコードトーンアルペジオを2本のギターで弾きます。
ピッキングパターンは1弦のみダウン、他をアップのスウィープピッキングで弾くと音も滑らかに聴こえるようになります。個人的にはオルタネイトで弾きますが。


サウンドメイクについて

アコースティックギターは12弦を使用されていますので6弦で弾くと少し雰囲気が変わってしまいます。
それでもまったく問題ありませんが、エレアコにハーモナイザーやピッチシフター等で1オクターブ上の音を薄く混ぜると良いかもしれませんね。

「E.G.3」のギターソロはレスポール等のハムバッキング系、「E.G.4」はテレキャスター等のシングルコイル系だと思います。薄くフェイザーが掛かっていてE.G.3の方にもごくわずかに掛けられています。MXRの「Phase45」などが良さそうですね。この頃のイーグルスは他の曲でもフェイズ効果を多用しています。


もし記事コメント頂けましたら詳しくアドバイスしますのでお気軽に♫

今回の練習曲のスコアは以下のリンク先で購入出来ます。

Hotel California/ギタースコア(TAB譜)

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