こんばんは、ギター教室の福原です。
エリックジョンソンのアルバム『AH VIA MUSICOM』より「Cliffs Of Dover」に挑戦しました。「弾いてみたのコーナー♪」更新しました♪
作成したオケ音源です。練習にどうぞ♪
この曲に初めてチャレンジしたのは学生の頃で、当時のバンドメンバーのお父さんにEJを勧められたのがきっかけでした。
その頃はYouTubeがまだ存在しない時代で映像によるヒントがなく、特殊なEJ奏法の解読が困難でしたね。なぜ開放弦を使わずにわざわざストレッチで弾くのか、予想外のポジショニングと指使い、独自のピッキング規則と高速チキンピッキングに苦戦。改めて採ってみると全然違った。
当時はメインのリフは開放G弦を迷うことなく使い、イントロ終わりの高速チキンピッキングで挫折。音的にそのポジション以外考えられず、でも現実的に弾ける速度ではなく採譜に自信がなくなったりして。とんでもなく速いです。(採譜は間違ってなかった(汗))EJはカントリーが得意だと知ったのは随分後。今回はそのリベンジです。
音作りについて
EJの当時の機材音色セットはダンブルアンプとチューブドライバーの組み合わせがひとつ。もうひとつはFuzzfaceにマーシャルという組み合わせで、それらをスイッチャーでアンプごと切り替えまくっています。まずダンブルセットなんてのはムリ!
適当なオーバードライブでやっても良かったんですがとりあえずファズフェイスを試してみようと、EJ Fuzzface を製作開始。
このモデルはシリコントランジスタなんですね。小数点含む微妙な値のパーツが多かったです。いつもはそこまで気にせず近い数値に寄せたりしますが、今回はオリジナル機に使用されていると思われるコンデンサと抵抗器をほぼすべて手に入れることが出来ました。右のは前回ジェフベック弾く為だけに作ったトーンベンダー。
ギター選び
いいストラトか335があればベストなんですが、色々と試していたところそれならばと友人が75’ストラトを貸してくれました。ありがたい!!
で、EJといえばエコープレックスなんですがこれはdaw上プラグインで後がけ。通すだけで中低域が持ち上がり高域がガッツリなくなる。実機のまま再現されているようですたぶん。(近年は使ってないぽいですね)
これを普通にインサートすると前述の通り高域がゴッソリなくなるのでセンドでレベルMax送りで混ぜるといいことに気付きました。そうでないとミドル感と高域は両立できない。アンプはいつものPeaveyコンボアンプのODチャンネル、57でマイキング。58ならどうなるかやってみると、ミドル感重視なら58の方が合ってましたねー。2本で録ったら良かったかも。
ポイント
時々出てくるコードフォームが中々のワイドストレッチで指がギリギリ届くかどうか。僕は左手親指がネックから離れてやっと届いてます。
手のサイズとか指が長いとかの類は一番言い訳にしたくないんですが、身体的な利点を最大限に活かされると太刀打ちできないこともありますね。届かないものは届かない。でも98%は努力でどうにかなる。
ビブラートの箇所もできるだけ再現してみました。無意識でやるとすぐ個性が出てしまうのがビブラート。
人差し指ビブラートが多いですね、短かい音符をきちっと揺らし切るのが難しいです。
そしてなにより8分音符はハネ過ぎてはダメ。というよりハネない。本人のライブ版も聴くとわかりますがかなり独自のグルーブがあります。
そんな感じで、残念ながらこの曲は版権がややこしくてギタースコアが作れませんでした。次の課題曲を探そう。