ピッキング強化メニュー(オルタネイト・ピッキング)

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オルタネイト・ピッキングの難しさは弦移動の際にミスピッキングが起こりやすいところです。避けては通れないテクニックですので少し掘り下げてみましょう。


オルタネイトピッキングでの弦移動時、「インサイド・ピッキング」と「アウトサイド・ピッキング」が必然的に生じます。

フレーズの繋がりをスムーズにするためには、両手の押弦とピッキングのタイミングを合わせることはもちろんですが、いかなるメロディ演奏において弦移動が含まれる限りインサイド・アウトサイドのピッキングが交差しています。

これらを個別に強化しておくことで繋がりの良いフレージングへの第一歩になるでしょう。


  • メトロノームを必ず使用し、足で4拍子をタップしながら練習を行います。
  • ピッキングのアップダウンの向きは合わせて練習します。

Ex.1 – アウトサイド・ピッキング(1)
Ex.2 – インサイド・ピッキング(1)
Ex.3 – アウトサイド・ピッキング(2)
Ex.4 – インサイド・ピッキング(2)
Ex.5 – アウトサイド・ピッキング(3)
Ex.6 – インサイド・ピッキング(3)
Ex.7 – イン・アウト複合型(1)
Ex.8 – イン・アウト複合型(2)


 

 


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セッション定番曲の Cantaloupe Island。

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こんばんは、ギター教室の千晃です。

今日はブルースファンクセッションへ行くとよく演奏されている曲、ハービーハンコックの「Cantaloupe Island」について考察してみたいと思います。

普段は一発モノやブルース系ばかりのセットリストなのに、この曲だけ毛色が違うのです。ファンクではあるけどブルースでもない。素朴な疑問です。(京都のセッション界隈だけなのか?)

Herbie Hancock - Cantaloupe Island

Herbie Hancock – Cantaloupe Island


概要

ジャズファンクのような曲で、登場するコードはたったの3つ。テンションの響きが独自な曲ですね。
モーダルな感じというか、トーナルがはっきりしないモード的ジャズナンバー。

変調感が常に続いていますが、曲中で最も多く鳴っているコードはFm7。とりあえずはF minor キーと捉えておきます。

次にD♭7というコード。普通に考えると♭Ⅵ7。ノンダイアトニックです。♭Ⅵ△7の変化和音というか、不思議なサウンドです。

これはおそらくⅡ7の裏コード。なのでG7の代理コードですね。スケールはリディアン♭7th等。そしてなんとなくブルージー、F-Bluesペンタ(Fmペンタ)も可能です。


ここからはちょっとひねくれた発想。
D♭7を「Fm7(♭5)/D♭」というオンコードと捉えてみると、大きな和音の流れは「Fm7→Fm7(♭5)」となり、アドリブ時にシンプルに捉えやすくなります。

3つ目のDm7は唐突な転調でしょうか?Fm7へ戻る終止感も感じます。これも先ほどの発想と同じように「F/D」と捉えてみる。

すると、

「Fm7→Fm7(♭5)/D♭→F/D」

と超、拡大解釈できます。

これを簡略的にアドリブ演奏をしようとした場合、

Fm7→Fmペンタ
Fm7(♭5)/D♭→F-Bluesペンタ+♭5
F/D→F-Bluesペンタ(Fmペンタ)

とすることが出来、ほぼ一発で弾けてしまうのでセッションでは人気なんですね。

合理的でいいと思うし、現にテーマは一貫してペンタトニックメロディであります。

捉え方は人それぞれ、明確な答えはこの手のジャンルにはありませんね。
なんとなくブルージーに聴こえたのもちょっと納得できた。

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ブルースペンタとマイナーペンタの違い。

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ブルーノートを中心に構成された「ブルース・ペンタトニックスケール」に対し、マイナースケール(エオリアン・スケール)を元に簡略化させたものが「マイナー・ペンタトニックスケール」です。

cm_penta


cblues_penta


どちらのスケールも以下のポジション図の通りとなり、構成音が同じであるために混同しやすいので要注意です。

position

 

マイナーキーで主に使用されるのが「マイナー・ペンタトニックスケール」

ブルースやメジャーキーでも一部使用されるのが「ブルース・ ペンタトニックスケール」となります。


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ブルーノート・スケールの考察。

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「ブルーノート・スケール」とは「ブルース・ペンタトニックスケール」+♭5thと「メジャー・ペンタトニックスケール」を合わせもった音階です。

Aブルーノート・スケール

A_bluenote_scale

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Aブルーノート・スケール

 


半音つながりの多い構成音ですので、ほぼ全てのブルース・ペンタトニックスケール構成音へのアプローチノートと捉えてもよいでしょう。

その際のポイントはRootの半音前後(M.7,m.2)と、m.6音程は構成外音であることです。

もし、それらの音も含め使用するならばクロマチックアプローチともいえます。

ポジション図

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Aクロマチック・スケール


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ギター上達の近道?

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ギター教室の千晃です!

ギター上達の心得4つ!

 1.ギターが楽しくて仕方ないこと。
 2.客観視して自分の足りない部分に気付けること。
 3.やり続けること。
 4.教則本はいいけど、情報商材系はやめとけ!(…突然!?)

そう、言うまでもなく上の3つはめちゃくちゃ大事、
4を伝えたい(笑)

20歳過ぎの頃の話、
当時音楽学校を出ですぐ楽器販売や講師業を始めた時期、
もっともっとレベルアップするにはなにが必要か、
ギターを追求し過ぎたために行きついたもの。
(もう、とにかくギターが上手くなりたかった。)

情報商材系のギターマニュアルにも手を出す始末!絶対上手くなる〇〇法とか、その手のやつです。明らかに怪しいのにね(笑)

その時の心情はというと、まぁ高いけど騙されたと思って、何か気づかせてくれるヒントがあればラッキー。1つくらいは何か見つかるやろう。
というような気持ち。頭打ちを感じてた。 続きを読む

ブルースにまつわる曖昧なスケール名たち2。

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一個前の記事から。

「ブルースペンタは当然♭5th含みですよ!」

と思われた方もいるのでは…?

確かに5音構成のペンタトニックスケールに「♭5th」を追加したそれを「ブルース・ペンタ」と呼んだりするしよく聞く。


キーCにおけるブルー・ノート
ブルーノート・ディグリー
キーCにおけるブルース・ペンタトニック・スケール
C_Blues_pentatonic_scale 2

だけど、それじゃあ6音構成になるので「ペンタ」とは呼びにくいよね… 続きを読む

ブルースにまつわる曖昧なスケール名たち1。

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ギター教室の千晃です!今回はちょっと中級者向けの内容です。

ブルースでよく使われるペンタトニック・スケール、略して「ペンタ」

ところでそれ「何の」ペンタ?というお話。
「A」とか「E」っていうルート音の話ではなくてですね。

セッション中の会話やギター仲間と話をしていて、いじわるく問い正すと高確率で「マイナーペンタ」とかえってきます。

「ちょっと待ってー」
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僕がギターを持って一番はじめにやったこと。

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ギター教室の千晃です、姓名乗りやめました!(「福原です」はどうもしっくりこない)

さて本題。いざギターをはじめようと思っても、

楽譜も読んだことないし読めないし、いったい何から始めたらいいの…?周りにやってるやついねーし。

と僕も思っていました。まぁ、やってるやつがいねーから僕は始めたんですが。

五線譜の読み方はなんとなく小学校の音楽の授業で習ったような?

だいたい皆そんな感じです。大丈夫大丈夫♪


〜コードを覚える〜

とりあえず「ギター」といえばまずコードを覚えるんじゃないの?と思うのでは?

「ギター」と入れればGoogle検索のサジェスト候補にあがってきそうなキーワード。

コードってなに?

和音です、音楽の三大要素のひとつ。

楽譜をよーく見てみるとアルファベットで「C」「G」「F」という風に表示されているアレです。載ってない楽譜もある
ので要注意ですが。

chord

リスニングギターマニュアル基礎編より引用

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初歩的なギター・コード理論:ダイアトニック・コードってなに?

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こんにちは!ギター教室の福原です。

今回はダイアトニック・コードについてのお話です。

ダイアトニック・スケールから派生する3声、または4声のコードをダイアトニック・コードと呼びます。
ギターに限られたことではありません。

キーがCメジャーにおけるダイアトニック・スケール
diatonic_chord

ダイアトニック・スケールの各ノートから一つおきに音を積み重ねた和音(コード)群。

 

キーがCメジャーにおけるダイアトニック・コード(4声)
diatonic_chord1

 

 

キーがCメジャーにおけるダイアトニック・コード(3声)
diatonic_chord2

 

各キーごとに7つのコードセットが出来上がります。コードタイプはどのキーも同じなのでローマ数字の度数表記(ディグリーネーム)で覚えておくとよいでしょう。


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Fコードを克服②

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こんばんは!ギター教室の福原です。あけましておめでとうございます!

Fコードの克服に向けて2回目の更新です。

テーマはコードを鳴らすために運指練習をする!遠回りだと思うでしょ。

前回も書きましたがポイントは2つ。
前回>>「Fコードを克服①」

1.左手首の角度
2.薬指の独立

さっそく薬指、小指を鍛える練習方法です。


(クリックで拡大)
training01


Fコードを鳴らすための要素がすべて含まれているので、運指練習にもなって効率が良いです。

そもそも1〜4フレットは押さえ込む力が一番かかるポジションなんですね。おまけにフレット幅が広い。

練習のポイントは、

1.左手親指の位置はネック後ろに。
2.手首は内側に曲げる。

そして左手各指を分担させて弾くこと。

1F・人差し指
2F・中指
3F・薬指
4F・小指

押さえた指は弦移動まで離さないように。指板に指を残していくような要領です。

以上!
この場じゃ容量に限界を感じますね!また本にまとめてしまおうかなー。

ということで、たまには視点を変えてこういった練習もいかがでしょうか?


前:◯Fコードを克服①
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