ブルースにまつわる曖昧なスケール名たち1。

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ギター教室の千晃です!今回はちょっと中級者向けの内容です。

ブルースでよく使われるペンタトニック・スケール、略して「ペンタ」

ところでそれ「何の」ペンタ?というお話。
「A」とか「E」っていうルート音の話ではなくてですね。

セッション中の会話やギター仲間と話をしていて、いじわるく問い正すと高確率で「マイナーペンタ」とかえってきます。

「ちょっと待ってー」

なんでメジャーキーのブルースの最中に、マイナー系のスケールもってくんの?

「だって合うやん?」

確かに合う。

「でも名前あってないやん。」

…ケンカになりそうです(笑)

意外と気にもしないし、僕が気になるだけやけどとりあえず「ブルースペンタ」と呼ぶべきかと。さもなくば「ペンタ」だけでいい。僕が問い正すけど。

このマイナーペンタとブルースペンタ、音階が同じ、もちろん指板上のポジションも同じフォーム、すべてにおいて全く同じ、

名前だけ違うという厄介なやつですね。
でも成り立ちが全然違う。厄介なのは僕の方?

ざっくりいうと、

「ブルースペンタ」はブルーノートに主音、属音、下属音を加えて音階にしたもの。

マイナーでもメジャーでもない。
なぜか♭5thは経過音扱いで除外、1番ブルージーやのにね。

(そもそも音楽理論とブルースって相性が悪い?個人的にはほとんどがこじつけだと考える)
というかブルースを音楽理論で解くなんてことがナンセンス!ブルーノート自体が曖昧な音程。

例:key=C
Cブルース・ペンタトニックスケール
C_Blues_pentatonic_scale 2

で、「マイナーペンタ」はマイナースケールから2,6度を省いた音階。

例:key=Cm
Cマイナー・ペンタトニックスケール

Cm_pentatonic_scale


名前は違うけど実質、音階(スケール)が同じというわけ。

マイナーブルースの話をしてる訳でもないのに「マイナーペンタ」はおかしいよ!!俺もつい言ってしまうけど!

と、頭で理解していても出る言葉が違うことってありますよね。

皆ごめん。


続:ブルースにまつわる曖昧なスケール名たち2。
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