ブルースにまつわる曖昧なスケール名たち2。

標準

一個前の記事から。

「ブルースペンタは当然♭5th含みですよ!」

と思われた方もいるのでは…?

確かに5音構成のペンタトニックスケールに「♭5th」を追加したそれを「ブルース・ペンタ」と呼んだりするしよく聞く。


キーCにおけるブルー・ノート
ブルーノート・ディグリー
キーCにおけるブルース・ペンタトニック・スケール
C_Blues_pentatonic_scale 2

だけど、それじゃあ6音構成になるので「ペンタ」とは呼びにくいよね…

「ペンタ」…(ギリシャ語で数字の5を意味する)

これは本来の「♭5th」を省いた状態がすでに「ブルース・ペンタトニック・スケール」であって、

+α「♭5th」を付け加えるとよりブルージーですよ、というような解釈で良いと思う。

しかし「♭5th」は完全にブルーノートであるにも関わらず、なぜ経過音扱いなのか…?これは疑問である。


「ブルーノート・スケール」と「ブルース・スケール」

もう一つややこしい呼び名のやつら。

どうも「ブルーノート・スケール」と「ブルース・スケール」は同義語のように使われ、

「ブルース・スケール」≠「ブルース・ペンタ」

ペンタトニックではない。

これも名称だけ似て非なる厄介ものですねー。間違えそう。書いてて目がチカチカしてきた。もしかして理論書によって呼び名が違う…!?

「ブルーノート・スケール」=メジャースケールにブルーノートの3音、♭3rd,♭5th,♭7thを付加した計10音構成のスケールであり、ペンタトニックでもなんでもない。

「メジャーペンタトニック+ブルースペンタ」と捉えても同じ。こっちの方が自然かと。


例:key=C

C ブルーノート・スケール

C_Bluenote_scale


このブルーノートスケールのフィーリングは、ジャズブルースの「Straight, No Chaser」とかで聴けるよ♪

まぁ、こんな感じですがギタリストは音符どうの以前に、耳で演奏する人がほとんどですしね。こんなこと知らなくてもいいくらい(笑)

どんな理論も結局あと付けですから!


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