こんばんは!ギター教室の千晃です。
格安ギターで有名なプレイテック製のテレキャスターをポチりまして、グレードアップさせていく遊びをしているのですが、この辺で簡単にレビューしておこうと思います。
あまりに低価格なので、入門ギターとして購入を検討してる人もいるんじゃないかと思うので。
それと当初はブログに載せるつもりがなかったのでオリジナル写真があまり残ってません!悪しからず。
早速、先日僕が購入したのはこれです。
8000円ほどでこれが買えてしまうのです。
音はというと、意外にまとも(笑)一昔前の激安通販ギターよりはるかにいいです。結構テレキャスらしいサウンドでびっくりしました。
フロントはいわゆるドンシャリ気味、ハイとローは普通に出ていてローミッドがあまり出ない印象です。リアはなんか結構いい感じです。
ザックリ笑
細かいスペックはろくに調べてもいないので知りませんが、塗装はいわゆる安ギターによく使われるポリエステルかと思います。ポリウレタンではなさそうです。
ぶつけたりすると簡単にペリッと剥がれる感じのやつです。
僕のはメタリックレッドで、一見なんの問題もないようですが目を凝らすと色の濃さにムラがあるのに気がつきました。個体差あると思いますー。
フレットについて
最初から少しバリが出てます。バリというのはフレットの端っこの切断跡が処理されていなくてザラザラするやつ。手触りが良くないやつです。
自分はヤスリ処理しましたが、1〜2ヶ月ほど経つと再び出てきました。木が収縮したんでしょうか?寒い時期というのもあるのか?京都の冬は過酷なので縮んだのかもしれないです。
もっかいヤスリ処理し直しました。
それからネックの反り状態が数日刻みで頻繁に変化します。反ったり戻ったり。今思えばこれが木の収縮活動だったのかもしれない…?メイプルの指板ですが、ほとんど無地にみえるのでネック全体ラッカーコートしました。木材の呼吸を止める目的と指板の汚れ保護です。元はツヤなしの表面です。それ以来さらに1ヶ月ほど経ちましたが以前よりは安定しているようです。
ペグについて
チューニングを下げる側に少し遊びがあるのでクルーソン製に交換しました。交換後は当たり前ですがとても良好です。クルーソンに替えるならストリングポストのブッシュ径が合わないのでコンバージョンブッシュが必要です。取り付けビス穴もあけ直す必要があります。
電装について
キャビティを開けてみたら何だかハンダ処理が甘くて、所々謎の配線跡が残っていていたりして面白かったです笑
アッセンブリーをUSAテレの67’以降の仕様にし直して、ついでにポット2つとジャック交換、つまみもUSA仕様に近いものに交換してます。ボリュームポットは1MΩに変更し、ハイパス入れてます。インチ規格のポットを取り付ける時は穴を広げないといけないです。
ピックアップ交換
最後に、友人のピックアップ職人さんに今回特別に作ってもらったカスタムオーダーのP.U.に交換。ハイを抑えたローミッド寄りの僕好みのものにしてもらってます。
元がドンシャリだったからで、うまくハマるか心配でしたが飛躍的に音質向上しバランス良くなりました!
リアピックアップの交換ですが、ザグリをほんの少し広げないと市販のピックアップも収まらないくらい狭かったです。両サイド合わせて1mm未満くらい広げる必要アリです。広げる労力はものすごく大変なので注意してください。その点、フロントピックアップは問題なく収まります。
まとめますともうお分かりの通り初心者にはちょっとおすすめしにくいギターです。『初心者には』です。
やっぱりネック状態が安定しないのと、ペグの精度は高い方がいいですね。
価格的には入門向けっぽいですが、これはおそらく僕みたいな人間向きのギターのようです。
僕は大変満足しています。
カスタムして遊ぶにはもってこいです。もし2本目を購入したら今度は塗装を剥がしてペイントして遊ぶでしょう。
ここは一体何の教室なのでしょうか…?