Crossroads/Cream 奏法解説。

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ギター教室の福原です。

以下で配信中のCream「Crossroads」のギター奏法解説となります。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Crossroads(クロスロード)/ギタースコア(TAB譜)

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原作者は偉大なるロバートジョンソンで、現在はパブリックドメインになっており様々なアーティストにカバーされています。約50バージョンもあるようです。その中でも有名な「Cream」のライブバージョンの奏法を見ていきます。


概要

スタンダードな12小節ブルースの進行ですが、12小節目はA7のままです。また、前半はテンポ約128で始まりますが後半のソロ部分になると135近くまで速くなりますので後半の方が難しく感じるかもしれませんね。


イントロ〜「A」セクション

イントロ5小節目D7箇所など、左手の運指はタブ番号を順に追っかけるように押さえながら弾くのではなく、コードフォームを押さえ込んでから「アルペジオ」で弾きます。「let ring-」の表記はアルペジオを意味しています。

音源通りに採譜したため、何度も出てくるA7時のリフパターンに規則性がありません。ブリッジミュート、ビブラート、レガート指定(h.p.s.)短かい音はスタッカートで表示しています。

この通りに弾いてみればニュアンス違いの音の出し方が習得できますが、一番弾きやすい小節のパターンである程度統一させても良いでしょう。

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Hotel California/The Eagles 奏法解説。

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ギター教室の福原です。

以下で配信中のThe Eagles「Hotel California」のギター奏法解説となります。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Hotel California/ギタースコア(TAB譜)


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説明不要の不朽の名曲ですね。現在でもこの曲が弾きたいという人たちがたくさんいるようです。
歌詞の意味は深く、当時のカリフォルニアの社会事情を歌ったようであからさまに書けなかったんだと思います。どこか郷愁的でもあり哀しい歌ですね。

概要

アコースティックギター、エレキギター×4で採譜しました。特にエレキギターのオーバーダビングが多く、ハーモニーの形成とオブリガードまですべてギターで構築されています。また後半ギターソロパートは作り込まれており、基本的なロックギターテクニックをすべて習得することが出来ます。


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Welcome to the Jungle/Guns N’ Roses 奏法解説。

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ギター教室の福原です。

以下で配信中の Guns N’ Roses「Welcome to the Jungle」のギター奏法解説となります。

さまざまなバージョンがありますが、これはアルバム「Appetite for Destruction」に収録されている内容になりますので注意してください。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Welcome to the Jungle/ギタースコア(TAB譜)

Welcome to the Jungle/バンドスコア(TAB譜)


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この曲はデビューアルバムに収録されていて発売後すぐにシングルカット、バンドのブレイクのきっかけにもなった重要な曲だったようですね。

概要

元を辿ればブルース派生のロックンロールナンバーというイメージですが、意外にもコード進行は転調も多くギターソロ中にもスケールチェンジしたりと作り込まれている印象です。


全弦半音下げチューニングで演奏します。

6弦から
E♭,A♭,D♭,G♭,B♭,E♭,
または
D#,G#,C#,F#,A#,D#

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Scatterbrain/Jeff Beck 奏法解説。

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ギター教室の福原です。

以下で配信中の Jeff Beck「Scatterbrain」のギター奏法解説となります。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Scatterbrain/ギタースコア(TAB譜)

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今ではピックを使わず指で弾くことで有名ですが、この頃のジェフベックはピックを使っていましたね。最近のライブ演奏ではだいぶテンポが速くてピックを使っている様子がみられました。テーマが終わった瞬間投げ捨てていましたが(笑)

概要

この曲の最大の特徴はなんと言っても9/8の変拍子でしょう。演奏中に8分音符を9個分と数えるのは現実的ではなく「4分音符を4拍+半拍」で1小節と捉えるのが無難です。2小節ずつ繰り返されるシーケンス的なテーマの1ループがその長さなので分かりやすいといえば分かりやすいですね。


20小節目のユニゾンチョーキングディミニッシュ音程で下降していきます。ディミニッシュ音程とは短3度(フレット3つ分)のことで、この等間隔なポジション移動で下降していくことでローポジションへ移動、2度目のテーマに戻ります。

「A」セクションの16分音符のシーケンス的なフレーズはフルピッキングではなく、ハンマリングリングオン、プリングオフ、スライド奏法を多用したレガートで弾いています。ワンパターンでなく箇所によって変化があります。収録内容そのままに採譜しましたので細かい指定になっていますが、弾きやすいようにある程度統一したフィンガリングでOKです。本人的にはテーマを2度と同じように弾かない性格らしいので努めて変化をつけていると思われます。

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Basket Case/Green Day 奏法解説。

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ギター教室の福原です。

以下で配信中の Green Day「Basket Case」のギター奏法解説となります。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

Basket Case/バンドスコア(TAB譜)

Basket Case/ギタースコア(TAB譜)

歌詞コード付きのベーススコア、ドラムスコアも作りました♪

Basket Case/ドラムスコア【歌詞&コード付】

Basket Case/ベーススコア(TAB譜)【歌詞&コード付】

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いつ頃だったか覚えてないんですが、数年前に爆発的に流行った記憶があります。文化祭などでもよくコピーされていたのを覚えています。学生の演奏を聞く機会があるのですが、今の世代でも根強くコピーされている楽曲ですね。

概要

パワーコードミュート奏法を多用したバッキングが特徴で、ロックギターの定番奏法なのでマスターしたいところです。

全弦半音下げチューニングで演奏します。

6弦から
E♭,A♭,D♭,G♭,B♭,E♭,
または
D#,G#,C#,F#,A#,D#

「E. Guitar 1」「E. Guitar 2」にパート分けしてありますがどちらもほぼ同内容で、若干のボイシングの使い分けがあります。音源上で厚みを増す目的、同じフレーズの2本のギターサウンドを左右に振り分けるステレオダブリングに近いアプローチです。

またコードチェンジのタイミングでシンコペーションが多いので走ってしまわないように気をつけましょう。

※)走る、ハシる
リズムが前のめりになる、徐々にテンポアップしてしまうこと

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Smoke on the Water/Deep Purple奏法解説。

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ギター教室の福原です。

以下で配信中の Deep Purple「Smoke on the Water」のギター奏法解説となります。

Smoke on the water/ギタースコア(TAB譜)

さまざまなバージョンがありますが、これはアルバム「MACHINE HEAD」に収録されているものの内容になりますので注意してください。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

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この曲は全世代にわたってあまりにも有名な曲で、中学生の生徒さん世代でも一度は耳にしたことがある人がほとんどのようです。

リフ〜バッキングはシンプルですがギターソロの難易度が高めなので初心者にはおすすめしにくい楽曲です。


概要

4度リフやミュート奏法、パワーコードが習得でき、ギターソロはチョーキング、ペンタトニックリック、アーミングなど中級者にもやりごたえのある内容です。

最初のコード表記にはGmとされたり、楽曲キーもGmとされることが多いのですが、コードはG7、キーもGメジャーとしています。典型的なブルースロックナンバーなのでそうしていますが、本人があまりにもドリアンスケールと捉えたようなソロを弾いているのでGmキーと考えても良いかと思います。


バッキングパート

「A」セクションのバッキングはパワーコードフォームを押さえ込んでからピッキングします。ひとつひとつ音を押さえては弾く、というように追っかけながら弾きません。コード進行を確認すると2つのコードしか使わないことに気付きます。FとGのパワーコードを交互に繰り返しています。

その上で「ブリッジミュート」を掛け、すべてダウンピッキング。譜面上ミュートを外すタイミングが細かく表記されていますが、すべてミュートしても構いません。アーティスト本人も単調になるのを避けつつランダムに弾いていますのである程度統一させてあります。

※)ブリッジミュート
弦が架かっているブリッジ付け根付近に右手側面を当てながらピッキングする奏法

「B」セクションからはパワーコードを「アルペジオ」の要領で弾きます。単音で弾かず、和音になるように音を重ねてフレーズを繋ぎますので、タブ番号だけでなく五線譜の表示にも目を向けてみてください。音が重なり合っていくように表記してあります。


ソロパート

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雨/ペトロールズ奏法解説。

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ギター教室の千晃です。

以下で配信中のペトロールズ「雨」のギター奏法解説となります。

雨/ギタースコア(TAB譜)

grade

難易度

さまざまなバージョンがあるようですが、以下音源の内容に忠実なものになります。

※オリジナルギタースコアの内容に沿っていますので、他社スコアに対応していません。セクションナンバーや小節数、表記の説明に差異が出る場合があります。

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概要

省略コードを多用しますので少し難易度が高めです。「I」セクションや「L」セクションからのソロパートを除けば、転調があるものの全体的にシンプルなコード進行でベーシックなバッキングがほとんどです。
全弦半音下げチューニングで演奏します。


「E.G.1」パートの「A」セクションは4つのコードを使用します。常にコード名を意識して演奏しましょう。
「A♭/B♭」というコードはジャズ、フュージョンで多用される「B♭7sus4」と同じものです。6弦のルートを薬指で押さえ、4,3,2弦の順に小、中、人差し指で押さえるのが一般的です。

「Cm7」は正確にはテンション9thを含む「Cm7(9)」というコード。5弦のルートを中指で押さえます。

合間にある低音弦による単音フレーズはハンマリングを利用しながら演奏しますが、入りの2音目だけリズムが後ろ寄りでタメがありますのでタイミングに注意しましょう。

「E.G.3」パートのフレーズはトレモロ奏法として表記していますが、32分音符の連続したピッキングで演奏します。

「D」セクションからはm7コードの連結、いわるゆパッシングマイナーのようなアプローチで、半音ずつm7コードを移動させます。26小節目のようなボイシングのm7コードは6弦を中指で押さえ、薬指一本のセーハで4,3,2弦を押さえます。つまり6弦の単音フレーズは常に中指で押さえ、いつでもm7コードが鳴らせるようにしておくべきです。


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