ギター調整とレビュー。ジャパンビンテージ④〜配線交換〜

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こんばんは!ギター教室の千晃です。シリーズ化してしまいましたが作業はとっくに終わっています。では引き続き、改造は自己責任で参考までにどうぞ☆

というか「改造は自己責任で〜」というのはあまりに無責任な気もしてきました。

ギターの改造とはいえ教える身である立場からすれば、この辺りのことは全てリペアショップに任せるべきだと忠告しておきます!僕が初めてギターを解体したのも14歳の頃、そのときに散々指も切ったし火傷もしてる(笑)


配線交換

すべての配線材をヴィンテージワイヤーに交換していきます。
線材は太さ、撚線か単線かなど、膨大な選択肢があるので悩みましたがこれに決めた。

Western Electric 20AWG

ワイヤー

「1960’s Western Electric 20AWG ブラック・エナメル(単線)」

単線は折り曲げしすぎるとポキッて折れるので扱いづらいんですが、だれかの実践動画をみていて好きな感じの音の傾向がみてとれたのです。

配線材如きで音に変化はあるのかと、長らく懐疑的だったんですがその昔「撚り線vs単線」の試聴実験をしたことがあります。

単線の方が音の輪郭というかなんというか、解像度のようなものがはっきりした経験があるんですね。

これは線材のメーカーも違えば太さや長さ、いろんな状況が考えられるので適当に聞き流してください。

果たして結果やいかに。。


元の状態

ピックアップに元から付いていた配線材は詳細不明。単芯のシールド線でした。

キャビティ全体でシールディングしているのでここはノンシールドで繋ごうと思います。

 

 

取り替え後

そしてこのように。赤黒のストライプ線がヴィンテージワイヤーです。

一番神経を使うところ。ダイレクトに音を伝達したいのでワイヤーの長さを無駄なく最短に、半田も丁寧に。。

アース線が一カ所に集中する、ボリュームポット裏のハンダ付けはやっぱムズイ。

今や配線材で音が変わるのは当たり前ですが、高純度がどうとか、クライオ、分子構造がどうというようなものがいっぱいありますね。

プラシーボという思い込みによる錯覚みたいなことは身近な所にたくさんあって「ギブソン、フェンダー製だから音がよいと信じて疑わない」というのもひとつの例です。世界規模の量産メーカーですよ?当たり外れもあって当然。

僕はいい音してくれたら別になんでもいいんです。そこは人それぞれの価値観。
詳しくは恐ろしくてとても書けませんが防御策は簡単です。

まずは自分の耳を信じること、そして自分で確かめるのだ。

 


トーンコントロールの仕様変更

Control

Control

ストラトの2個あるトーンポットは通常、フロントとセンターに割り当てられていてリアピックアップには効かないのです。つまりリア選択したらいきなりギャンギャン鳴る。歪ませる人にはいいのかもやけど。

僕はフロント寄りのピックアップばかり使う人なのでなくても困らないのですが、無駄なものはなくしたいし使い切りたい。トーン回路があればもう少し使えるかも。

と言うことで1個をフロント・センター共用、もう1個はリア専用にして使える配線に変更します。


P.U.セレクター3way→5way化

ピックアップセレクターはオールドタイプのフェンダーストラトと同じく3wayなので5wayに交換。

通常の3wayはフロント、センター、リアの一つずつ選択するんですが、+2系統、フロントセンターとセンターリア、いわゆるハーフトーンが得られます。

結構好きな音で。というか今時3wayのほうが珍しいです。

そもそもレバーのゆがみで切り替えに支障があり非常に使いにくかった。

次回はいよいよ試奏するよ〜〜。

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